絵3 榊原紫峰 竹に蝸牛 8万円 合せ箱
掛軸寸法30.6×159cm
本紙寸法7.3 × 36cm

有名な あの 榊原紫峰です。

さ す が に 短冊といえども 迫力です。

梅雨の 一瞬を 竹と カタツムリの 生命力を 見事に 捉えています。

紫峰は 若いとき 一時 油絵を やっていますが

この絵は そういう影響も 感じさせますが

途方もない 質感です。

本紙は 紙本。

短冊 台表具。

表具は 抜群。

状態 良好です。

おすすめ。

 

榊原紫峰

日本画家。京都生。名は安造。京都絵専卒。旧文展で注目を浴びたが、大正七年土田麦僊村上華岳らと共に国画創作協会を結成する。同会解散後は展覧会出品をやめ、画壇とは離れて独り静かに制作を続けた。また京都絵専・京美大教授として教育に携わり、日本画壇に貢献した。日本芸術院恩賜賞受賞。昭和46年(1971)歿、83才。

 

 


以下 寄り道ですが、、、

席画会


この頃 席画会 というのが 流行っていました。
お遊びなんですが、
料亭や パトロンの 屋敷などを 会場にして
そこへ 画家や 俳人や 数寄者などを 集めて 客の前で 揮毫するわけです。

「渓水せんせい さすが 竹が いきておりますな!」

「雀の目線も なかなかどうして。」

「では こちらに 南水せんせい 賛を 」

南水せんせいは おもむろに 筆をとって しばし 考え込む。

ここで さっと 書いたのでは 値打ちがない。

充分に 間をとって 皆の注目の中 サラサラ と決める。

皆は じっと 見る。

南水せんせいは 筆を置き 判を 押す。

客は 読みくだいて 「うーーーン。」 と 唸って パン と膝を打つ。

「さすが 先生 さすがでございます」

「当意即妙とは このことで ございますな」

「いやはや 参りました。まいりました。」


と ひたすら まいるので ございます。

これで 客は 楽しんで 画家も 南水さんも おいしいものを頂いて 酒も呑んで
お車代も つつんでもらって 千鳥足で ご帰還。

料理屋も 恵比須顔、芸子も あまりものの料理を詰めた オリ を 土産にほくほく と

八方丸く おさまった 時代で ありました。



ところで

「先生と 冷奴、 輪タク 乗って 行きよったなぁ。

なあ ひなこ。」

「もう ええ。 うるさい。 ええ加減に しい、、、」


 

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