絵4 大原女 上島鳳山 ¥30.000.- 紙本 尺幅
掛軸寸法 32×194cm 本紙寸法 29.5×126cm 上部に小さいシミ 大原女足元付近に 折れあります。
明治から大正にかけての作品です。日本画は線の芸術といいますが 正に手馴れた筆です。
活動的でおしゃれな大原女姿は、寂光院に穏棲された建礼門院に仕えた阿波内侍が着ていた衣装が原型といわれています。
大原女は、紺木綿の着物に紺木綿の手っ甲脚絆、ゆったりとからげた腰には
御所染めの帯にかすりの前掛けをして、頭から手ぬぐいを両側に垂らした上に
柴(薪)など載せて売り歩かれていました。
これと似たものに
白川女があります これは
姉さん冠り、着物は黒木綿に白い腰巻をのぞかせて、大原女よりも広め
の前掛けで、歩く姿は楚々として、いかにも花に似て清清しかったそうです。
最近まで 大原女は 秋で 白川女は 初夏のように ぼんやりと思っていたのですが 歳時記で調べますと 両方とも 載っていません。ので 正確には 無季でしょう。
私が幼い頃、大阪のことですが 紺木綿の着物に紺木綿の手っ甲脚絆の 女性が花を売り歩かれていたのを 覚えています。揺らぐ美しい花の姿が 薄らいだ記憶に残っています。
作品、表装とも状態、上々です。
丸表具 茶掛
一文字 雲文金襴
裂 仙通
軸先 ごま竹
箱 桐箱 紙タトウ
上島鳳山
日本画家。岡山県生。本名は辻万次郎(寿治郎)。はじめ木村貫山に学びのち西山完瑛・渡辺祥益に師事する。円山派の人物・花鳥・動物画を能くした。能や狂言についての造詣も深い。大阪に住した。大正9年(1920)歿、45才。