書27　12代久田宗也（尋牛斎）春日太平歌　表具　春芳堂製　１ ２万円　共箱
掛軸寸法３０×１６２cm
本紙寸法２７×８４cm

本紙は　紙本。
唐紙　（やや黄色い色の　中国産の紙のこと。茶掛によく用いられる。）

大きさ、形は　茶掛として　標準。

まず　箱書から　説明します。

箱書は　箱の蓋の裏に

自筆一行　春日　乙亥春クジ当り　尋牛斎。

とあります。

乙亥　は　平成7年　乙亥（きのと い）平成7年（1995年）

この年の　勅題が　歌　でした。

それで　こういう　文句を　お書きになったのですね。

他流の宗匠も　この年　この　文句を　お書きに　なっています。

意味は　春の日に　のどかに　太平の歌が　聞こえる　というような　ことでしょうか。

この　染筆が　新春のお茶会で　あたった　というわけですね。

あたった方は　有名な　表具やさんの　春芳堂　で　表具しました。

表具は　めずらしく　中風帯　で、

一文字　本金　竹屋町
中廻し　牡丹唐草文　どんす　
天地　支那パー
軸先　面取り　溜塗
箱　桐　共箱　紙タトウ

春芳堂　在印。　という　上等です。

本紙に　うすく　経年のための　変色あります。
が
もともと　黄色い紙ですので　目立ちません。

状態　総合して　ほぼ　良好です。

とても　のびやかな　書　です。



ご参考。

「木人唱起太平歌」

「石女舞成長寿曲 木人唱起太平歌」
石女舞い成す長壽の曲､木人唱え起こす太平の歌