k25 天猫 繰口釜 鬼面鐶付 12万円 共箱 風炉用
    十五代 大西清右衛門 極め箱
胴径13cm 高さ19.3cm(蓋を含む)

k25 天猫 繰口釜 鬼面鐶付 12万円 共箱 風炉用
    十五代 大西清右衛門 極め箱
胴径13cm 高さ19.3cm(蓋を含む)

山椒は 小粒で ピリリ と辛い、 という釜です。

天命釜(てんみょうがま)とは、下野国佐野庄天命(栃木県佐野市犬伏町)で作られた茶湯釜の総称です。
天命釜は、「天明」、「天猫」とも書きます。古くは天命といいましたが、寛永十年(1633)井伊掃部頭が領したときに天命と小屋の二字を合して天明村としたと伝えられ、
天猫は利休が洒落てつけたといわれます。

のっけから 難しく なりましたが これは ハッキリ せねば なりません。

ひなやの説明は 初心者向けに 書いていますので 熟練者は スルーしてください。

天猫 は利休が洒落てつけたといわれます。

では もともとは 天命釜 という名前です。

天命釜(てんみょうがま)とは、下野国佐野庄天命(栃木県佐野市犬伏町)で作られた茶湯釜の総称です。

だから 天猫 というのは 天命釜 なんです。 ここから ↑10行だけ 読んでください。 そして 覚えてください。 それで OKです。

それ以上は 専門家の世界ですが さほど ハッキリ しているものでは ありません。

一応 そういう風に 整理しましょう。

では この釜に 戻ります。

箱書を たよりに 説明 申し上げます。

箱の裏には 十五代 大西 浄 心 の 箱書で 


繰口釜
一胴径 七寸一分
一口廣 三寸五分半
一釻附 鬼面
但肩に霰菊累座松竹梅地紋アリ
右は天猫作無紛者也
己酉   
1969年 昭和44年
仲秋日
御釜師 大西清右衛門 印。

小さな釜で 風炉用です。 道安には ピッタンコ ですよ。

紅鉢には なんとか ピッタリ という感じです。

大きさは これで なんとか ご理解くださいね。

ところで この釜 チッチャイのに なかなか 生意気な 釜でしてね

箱書に 但肩に霰菊累座松竹梅地紋アリ とあるんですが、 まあ いろんな図柄が 満載で 霰に 菊に 松竹梅 と なんでも アリーーーノ なんですよ。

まっ  でも もともと 茶の湯の釜じゃ ありません。 ただの 湯釜、それを 茶の湯の釜に 化粧変え したんですから いいじゃないですか?

村娘が 化粧して 絹の着物きて ゴリョンさんに なった ってなら これは ご愛嬌。

めでたし 目出度し。

大西さんの 極めも あるんですからね。

状態 良好です。

おすすめ。

 

十五代 浄 心 (1924〜2002) 東山魁夷下絵の釜などを作る

天猫(てんねこ)作は江戸時代初期から後期にかけての釜で底を直して茶の湯に使用できるようにした釜です。本来の天明釜より後の時代です。

 

天命釜

佐野天命 小田原天命 関東作

古天明釜 徳川美術館蔵

天命釜(てんみょうがま)とは、下野国佐野庄天命(栃木県佐野市犬伏町)で作られた茶湯釜の総称です。
天命釜は、「天明」、「天猫」とも書きます。古くは天命といいましたが、寛永十年(1633)井伊掃部頭が領したときに天命と小屋の二字を合して天明村としたと伝えられ、天猫は利休が洒落てつけたといわれます。
天命釜は、鎌倉時代には鋳造が行われていたと考えられており、最古の遺品として「極楽律寺総維坊」「文和元壬辰臘月日(1352)」の銘文のある尾垂(おだれ)釜がありますが茶湯用に造られたものではなく、茶湯用に鋳出したのは東山時代頃からと考えられており、室町時代末には筑前芦屋釜と並び称されるようになり、その後江戸時代初頭まで茶湯釜を鋳出しています。
天命釜は、桃山時代以前の作を古天命といいます。
天命釜の作風は、大体が厚作で雑器の名残をとどめ、多くは丸形で無地文が多く、鐶付は遠山、鬼面、獅子が多く見られます。
天命釜の釜肌は、芦屋の釜肌が滑らかでいわゆる鯰肌で地紋に重点を置いたのとは対照的に、粒子の粗い川砂を鋳型に打ち重ねた「荒膚」「小荒膚」、手や筆、刷毛で鋳物土を鋳型に直接弾くように付けた「弾膚(はじきはだ)」、型挽きのときあえて挽き目を誇張した「挽膚(ひきはだ)」などの荒々しい肌で、その素朴で侘びた趣が好まれました。
天命釜は、小田原でも天命風の釜が作られ古くから天猫と呼ばれましたが、天命よりは時代が下り、作風も雑器風のものが多いようです。

『茶湯古事談』に「天明釜ハ上町国佐野の天明の釜師か鋳しをいゑり、天猫とも書ぬ、世に関東釜ともいふ、古き釜の名物ハ多くハ芦屋・天明の釜なりとなん」とあります。
『釜師由緒』に「天明は阪東治工上手作也。是祖也。又佐野天明、小田原天猫は二代目より有之。天猫文字或は天命と云、小堀遠州公御改名と云う、古書に天明と書く方よしと依而我家の證文に右之文字書く也」とあります。
『茶道筌蹄』に「天猫 小田原 河内 天猫は茶かま師にあらす」とあります。

   

 

 

 

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