掛軸と茶道具の卸店、ひなや福寿堂です

蓋裏↑

 

左 淡々斎箱書  春慶塗 曲 水指 今日主。

右 即中斉箱書  近左作 若水桶水指 菊鷺丸蒔絵 丙子年 六月 即中斉 花押。(昭和11年)

即中斎
茶道表千家十三世家元。京都生。表千家十二世惺斎の次男。幼名は覚二郎、号に無尽・清友軒。慶大文学部及び京大史学部選科卒。昭和11年兄不言斎が急逝、さらに翌年父惺斎の死去のため、同年家元を継ぐ。戦時体制下、また戦後の混乱期にも静かに古格を守り、茶の普及につとめた。著書に『即中茶記』等。昭和54年(1979)歿、77才。

 

水指28 川端近左 春慶塗 曲水指  22万円 共箱
       淡々斎 在判 箱書 
       即中斉 箱書
胴径20cm 高さ17cm

作は 川端近左 。

春慶塗 曲水指 。

素材は おそらく 杉と思われます。

かなり 軽いです。

そして 塗りは さすがに堅牢で 渋い仕上がりになっています。

これは もともと 茶道具というよりも 民芸品 といって

いいかもしれませんが なにしろ 近左さんが作っていますから

やはり生まれは 茶道具でしょう。

次に なんとなんと 淡々斎さんと 即中斉さんの

お二人が 箱書をなさっています。

豪勢なもんじゃありませんか。

これが 目に入らぬかァァァ!

と言わんばかりの 次第になっております。

ところで 即中斉さんの箱書には 若水桶水指 菊鷺丸蒔絵。 とあります。

若水は お正月に 汲む水のことで これは 全国にございます。

ですから お正月の道具であることは 間違いございません。

そして 蒔絵が菊鷺丸 とあります。

これは なにかの 家紋であろうかと ぞんじますが

いまとなっては 詳細はわかりません。

でも 

約50年ほど前のことでしょうか。

こういう水指を 近左さんに 注文して 二人の大宗匠に 書付を もらった

という 大尽がいたというのは 何とも豪快な お話です。

きわめて珍しい水指です。

状態 良好です。

強くお勧め申しあげます。

 

四代川端近左
明治24年〜昭和50年(1891-1975
大正・昭和期に活躍した。

 

 

 

 

 

 

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